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身体にも気持ちや意思がある

高いところに立ったとき足がすくんだり、突然大きな音が鳴ってびっくりして身体が緊張したりする経験はだれにでもあるのではないでしょうか?

それは怖いと感じる前に身体が危機感を感じて反応するのです。私たちは身体をコントロールしていると考えています。しかし、私たちは身体があってこそ存在することができ、人生を歩んでいくことができるのです。身体がなければ、絵を描くことも、踊ることも、人となにかを共有することもできません。身体に不調があればパフォーマンスは上げられないし、身体の能力以上の力を発揮することができません。私たちは身体をコントロールしているのではなく、身体のコントロール下にあるのは私たちのほうなのです。

私たちは身体をコントロールしていない:主従関係の逆転

この数年、「身体の声を聴く」という言葉を聞く機会が増えてきました。身体が発しているメッセージを感じて身体のために行動を変えるという意味だと思います。これまでUnfolding Bodyworkを15年以上やってきて数千人の身体と対話してきました。セッションのたびに私の身体とクライアントの身体が対話しているのではないか。そして、対話してきた数が増えれば増えるほど、クライアントの身体との信頼関係が築きやすくなってきているように感じるのです。そうやって身体とのコミュニケーション能力が上がってくると感じ取れる情報も増えてきます。これはこのボディワークの面白いところです。

これまでたくさんの身体の声を聴いてきました。具体的にどんな風に感じるのかというとさまざまです。例えば、過去にこんなことがありました。手術したあと、医学的には問題は解決しているのに、傷口の痛みや違和感が慢性化することがあります。ある方も同じような違和感に悩んでおられました。私はその手術の傷口に手を当てた途端、「なにすんじゃ〜」という怒りの声と感情を感じたのです。身体に気持ちや意識があると仮定すると、理由があって手術の決断をしたとしても、身体にとっては侵略的な介入には変わりません。その怒りのように感じました。術後の慢性的な不快感は、怒りの訴えだったのです。普段はセッション中に感じたことは伝えないようにしているのですが、何度もクライアントの身体が訴えてくるので、それを伝えました。すると、身体は想いを果たせたのか、悩んでいた慢性的な不快感が消えたのです。その不快感は身体の叫びだったのでしょう。

身体が発するメッセージ:術後の痛みが「怒り」だった事例

身体にも気持ちや意思があると想定して、身体からのメッセージに耳を傾けて対話していくボディワークは世界中探してもあまりないように思います。前々回の記事『不自由な「やり方」、自由な「あり方」』にも書きましたが、多くはやり方にとらわれてしまうため、それが身体にとって本当に必要かどうかが横に置かれてしまいます。身体にも気持ちや意思があるなら、私はそれに寄り添うボディワークがあってもいいと思うのです。

身体の気持ちや意思を感じ取ることは、一般的ではないため、こういうことを表現すること自体、怪しいと思われてしまいます。知らないことがあると拒絶するのが脳の仕組みなので仕方がありません。しかし、これは私個人の能力でもなければ特殊な能力でもありません。身体に元々備わった能力ですが、その能力を引き出すには、トレーニングを積む必要があります。ボディワーカーを育てるクラスで伝えてきた経験から、だれでも感じ取れるようになってくることがわかりました。そのためには、生命を尊重するあり方を身に着ける必要があります。

身体の声を聴く能力は、だれもが備えている

これについては、いくら言葉で語っても体験しないとわからないと思うので、数年ぶりに「逆説! 解体新書」という体験型ワークショップを開催することにしました。このワークショップはとてもパワフルです。参加するだけで身体が変化し人生が変容してしまいます。参加される方は覚悟をもってお申し込みください。もちろん個人セッションでも体験することができます。深い体験をお望みの方は個人セッションがおすすめです。

ワークショップの詳細は次の記事でお知らせいたします。

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