オン・オフの切り替え、忘れていませんか?〜自律神経と現代の心身

なんだかいつも忙しい、気持ちが休まらない、疲れが取れない⋯⋯。そんな風に感じている人が増えているように思います。もしかしたら、それはあなたの自律神経が「オン」になったまま、「オフ」にするのを忘れているのかもしれません。

現代人が「オフ」にできない理由

私たちの身体には、活動時に優位になる交感神経と、リラックス時に優位になる副交感神経という2つの自律神経があります。この2つの神経がバランス良く働くことで、心身の健康が保たれます。

でも最近は、多くの方が交感神経優位な状態から抜け出せないでいます。その背景には、現代の生活環境が大きく影響していると私は感じています。

  • 環境からの刺激: 食べ物や空気、電磁波など、常に私たちの身体に影響を与えるものが増えています。
  • 心理的な刺激: SNSでだれかと比べたり、競争が当たり前になったり⋯⋯知らず知らずのうちに心が刺激され続けています。

これは、まるで電気のスイッチを「オン」にしたまま、「オフ」にすることや、その時間を忘れてしまっているかのようです。心身が常に緊張状態にあると、本来持っている回復力がうまく機能しなくなってしまいます。

「オフ」を取り戻すための時間と場所

では、どうすれば「オフ」のスイッチを入れ、副交感神経を優位にできるのでしょうか。大切なのは、意識的にリラックスする時間と場所を確保することです。

1. 自然との触れ合いを増やす

一番のおすすめは、やはり自然の中で過ごす時間を増やすことです。公園を散歩する、川のせせらぎに耳を傾ける、木々の緑を眺めるだけでも、副交感神経は活性化されます。京都には、少し足を伸ばせば豊かな自然がたくさんありますよね。

2. 呼吸に意識を向けた瞑想

まとまった時間が取れないという方もいるでしょう。そんな時は、短い時間でも呼吸に意識を向けた瞑想が非常に有効です。ポイントは、できるだけゆっくり長く息を吐くこと。息を吐くことに意識を集中すると、自然と副交感神経が優位になりやすくなります。

「数回やってみたけど、合わないかも⋯⋯」と感じてやめてしまう人もいますが、効果を実感するためには3週間程度続けてみることをおすすめします。小さな習慣が、大きな変化を生み出します。

3. リラックスのためのボディワーク選び

リラックスのためにマッサージに行く人も多いですが、実はマッサージの種類によっては注意が必要です。強い刺激を伴うマッサージは、一時的にスッキリしたように感じても、身体が刺激を受けて交感神経が優位になってしまうことがあります。その結果、時間が経つと前より筋肉が硬くなってしまうという経験をしたことがある人もいるかもしれません。副交感神経を優位にするためには、そうした刺激の強いアプローチはあまり向いていないので気をつけましょう。

Unfolding Bodyworkでは、あなたの身体とエネルギーに深く寄り添い、優しいタッチで副交感神経が優位になる深いリラクゼーションへと導きます。たった90分のセッションで、これまで体感したことのない脱力感やリラックス感を体験できるでしょう。それは、まるで身体のスイッチを「オフ」にし、心身が本来持っている調和を取り戻すための時間。


あなたの「オン・オフ」のバランス、見直してみませんか? ご自身の心身の状態に耳を傾け、適切な「オフ」の時間を取り入れることが、本当の健康と活力を取り戻す第一歩です。