暦のうえでは春を迎え、自然界は「閉じる」冬から「開く」春へと、ダイナミックな変容の時期を迎えています。しかし、私たちの身体はまだ冬の緊張(寒さ)を抱えたまま。この繊細な転換期に、花粉症や腰痛といった不調に悩まされている方も多いのではないでしょうか。
今日は、Unfolding Bodyworkの視点から、この時期の不調を読み解き、今日からできる「温かな養生」についてお伝えします。
1. 対症療法は「火事に消火器」をかけるだけ?
不調を感じたとき、私たちはつい「手っ取り早く症状を消すこと」を考えがちです。しかし、Unfolding Bodyworkの視点で見れば、症状は身体からの大切なメッセージ。
例えば、薬で無理やり花粉症の症状を抑えるのは、「火事が起きている現場に消火器を撒き続けて、火の元を見ない」ようなものです。一時的に煙(症状)は見えなくなりますが、火の元である「冷え」や「エネルギーの滞り」が解決していなければ、また別の場所で火の手が上がります。
特に花粉症の薬で鼻水を止めることは、本来外へ出すべき体内の「水」を無理やり閉じ込めてしまうこと。これでは体内の水の巡りがさらに滞り、身体の重だるさや、新たな不調を引き起こす逆効果にもなりかねません。
2. 「飲み物」を変えるだけで、身体の強張りが溶け出す
Unfolding Bodyworkでは、身体の微細な変化に気づくことを大切にしています。あなたが毎日何気なく口にしているその一杯が、実は身体の「脱力」を妨げているかもしれません。
もし今、不調を感じているなら、症状を「消す」のではなく、身体を「整える」選択をしてみませんか?
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コーヒーをお休みして、温かいお茶へ コーヒーは香りが良くリラックス効果もありますが、東洋医学的には「身体を冷やす」性質があります。特にこの時期、冷えが原因で花粉症が悪化している方は、一度コーヒーをお休みして、番茶やほうじ茶などの温かいお茶に切り替えてみてください。それだけで、身体の奥の緊張がふっと緩むのを感じられるはずです。
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「生姜紅茶」で深部から温める(パウダーがおすすめ!) 紅茶に生姜を添える「生姜紅茶」は、冬に溜まった冷えを追い出す最高のパートナーです。 ここで一つポイントがあります。生姜は「生」よりも「パウダー(または乾燥させたもの)」がおすすめです。 東洋医学では、生の生姜は体表の熱を逃がす働きがありますが、乾燥させた生姜(乾姜)は身体の芯、つまり「お腹の奥」を温める力が格段に強いとされています。
Unfolding Bodyworkで大切にしている「みぞおち(横隔膜)」の緊張を解くには、芯からの温もりが必要です。パウダーの生姜を使って、内側の氷を優しく溶かしていきましょう。
3. 「思考」ではなく「感覚」で選ぶ
「薬を飲んではいけない」「コーヒーを飲んではいけない」というルールで自分を縛る必要はありません。大切なのは、「これを飲んだ後、私の身体はどう感じているだろう?」と、自分の内側に問いかけることです。
温かなお茶を一口飲んだとき、お腹の底がじんわりと温まり、呼吸が深くなる感覚。その「快」の感覚こそが、あなたが本来持っている輝き(True Radiance)を取り戻す道標になります。
あなたを緩める時間を
春の不調は、あなたが「本当の自分」との繋がりを取り戻そうとしている大切なプロセスです。
身体を温め、脱力することで、せき止められていたエネルギーが再び流れ始めます。無理に症状を封じ込めるのを一度手放し、一杯の温かな飲み物で自分を労わる時間を。その小さな一歩が、大きな変容(アンフォールディング)の始まりです。