コンテンツへスキップ

【シリーズ1/4】考えすぎて眠れない夜に。脳のエネルギーを「手のひら」へ移すワーク

​「今日あった嫌なことを反芻してしまう」

「明日への不安が止まらない」

「頭が熱くなって、目が冴えてしまう」

​そんな夜、私たちは必死に「考えないようにしよう」と努めます。しかし、そう思えば思うほど、脳のエネルギーはますます加速し、眠りから遠ざかっていきます。

​なぜ「考えない」ことは不可能なのか

​私たちの脳、特に前頭葉は、物事を分析し、分解し、理解しようとする性質を持っています。いわば「細分化のプロ」です。しかし、眠りというものは、本来「全体」にゆだねる行為です。

​思考という「バラバラにする作業」を続けている限り、身体はリラックスという「統合のプロセス」に入ることができません。医学や科学がどれほど進歩しても、不眠に悩む人が減らないのは、私たちが「脳という道具」の使い方を誤っているからです。

​脳を説得して黙らせることはできません。

必要なのは、脳に使われている膨大なエネルギーを、物理的に別の場所へ「移し替え」てしまうことです。

​脳を「感覚処理」で忙しくさせる

​Unfolding Bodyworkでは、身体を精密な「センサー」として捉えます。

脳が思考で忙しいとき、このセンサーは休止状態にあります。逆に言えば、センサーをフル稼働させれば、脳は「考える余裕」を失います。

​そのための最も簡単な入り口が、脳の感覚マップで非常に大きな領域を占める「手のひら」です。

​ワーク:手のひらの「砂嵐」観察

​エネルギーの点火

布団の中で座るか、横になったまま、両手のひらを全力でこすり合わせます。摩擦で手が熱くなり、「もうこれ以上は無理」と思うくらい、30秒間本気でこすってください。

​強制停止と放電

パッと動きを止め、手のひらを上に向けて、楽な位置に置きます。

​微細な振動を「聴く」

今、手のひらで起きている感覚に全神経を注いでください。

ジリジリ、ピリピリ、シュワシュワ……。まるで古いテレビの「砂嵐」のような、言葉にできない微細な振動が起きているはずです。

​解像度を上げていく

「温かいな」という言葉で思考を終わらせないでください。

「指先のピリピリと、親指の付け根のピリピリはどう違うか?」「振動の波は、どっちの方向に流れているか?」

顕微鏡で覗き込むように、その「言葉にならない感覚」を追いかけ続けてください。

​「わかろう」とする手を放したとき、眠りが訪れる

​このワークをしている間、あなたの脳は「手のひらから送られてくる膨大な情報」を処理することに全力を注いでいます。その瞬間、明日の予定や過去の後悔を分析するエネルギーは残っていません。

​やがて、手のひらの振動が静まっていくのと同期するように、あれほど騒がしかった脳の熱も引いていきます。

​「なぜ眠れないのか」を理解しようとするのを、一度やめてみてください。

ただ、今ここにある「身体の響き」に意識をゆだねる。

そのとき、あなたの「いのち」は自然と展開(Unfold)し、深い休息へと誘われていくはずです。

    PAGE TOP