なにか症状があるときに、人はしばしば、不安や期待から特定の治癒法に強く固執してしまう傾向があるように見えます。ある方法以外は受け付けない、あるいはこの方法でしか良くならないはずだと、無意識のうちに決めつけているのです。
その固執は、その方の本来の治癒の可能性を、かえって不自由にしているように感じられます。いち早くより良い状態になることが目的のはずなのに、特定のプロセスを命がけで守ろうとしているように見えるときがあるのです。
世界には選択肢がたくさんあるはずなのに、思考の癖によって視野が狭まっているのかもしれません。どのようなアプローチであれ、試してみて自身の身体がどう反応するかを検証してみる自由な姿勢こそが、より良い状態への近道ではないでしょうか。
施術者側にもある「やり方」のワナ
逆にいろんなセラピーやボディワークをする人たちの側も、自身の方法にこだわっているために生命のサポートの可能性に盲目になり、機会を自ら潰しているようにも見えます。そういうところに、以前から疑問がありました。クライアントを目の前にして、その瞬間に必要だと感じることをやるようなセラピーやボディワークがあってもいいのに、世の中にはないのです。そのほとんどがやり方にこだわりがあって、そこから逸脱しようとしないのです。
「やり方」より「あり方」
私がつくったUnfolding Bodyworkでは、やり方ではなく、施術者として「あり方」を最も重要なポイントとしました。それは生命を尊重するあり方です。それはとても微細なレベルで生命を尊重していきます。例えば、クライアントのパーソナルスペースにどこから入っていくのかをお互いに心地よい距離から始めて、目に見えない層にも介入しないように配慮します。
身体との信頼関係を築くプロセス
ときどき身体の肌感覚がとても繊細な方がいます。そういう方には離れたところから少しずつ確認しながらパーソナルスペースに入っていきます。ときには身体に触れるまで30分くらいかかるときもありますが、このプロセスがとても重要なのです。身体にも気持ちや意識があると仮定すると、多くの施術者がドカドカと介入してくるのに、そこまで繊細に尊重してくれる施術者がいるだけで、身体は安心安全を感じて施術者を受け入れようとしてくれると思うのです。人と人とが信頼関係を築くように、身体にも気持ちや意識があると仮定して最大限尊重していくと、身体との信頼関係ができ、セッション中の変化が早くなります。
自由な「あり方」が手技を生み出す
上記は生命を尊重するあり方の一例ですが、そのあり方さえ身につければ、どんなやり方でも効果的に使えるようになります。そして、Unfolding Bodyworkでは、セッション中のアイデアを最大限に使います。手技や方法にとらわれずに、使えるものはなんでも使うスタンスです。そして、セッションの度に手技ややり方がどんどん生み出されていきます。やり方にとらわれて自由ではないボディワークが、クライアントがより自由になるサポートをできるわけがないと考えています。
Unfolding Bodyworkは、ボディワーカー自身が自由であることを大切にしています。それはクライアントがより自由になることをサポートするため。なにかの症状に悩んでいる方、行き詰まり感を感じている方、どんな方でもサポートさせていただきます。