コンテンツへスキップ

「姿勢が良い・悪い」のその先にあるもの〜思考を超えた身体の感覚的な捉え方〜

以下のイラストを見てください。4人の人が並んでいます。あなたはそれぞれを見比べてみてどのように感じるでしょうか?

猫背の人がいる? 筋肉質の人がいる?
姿勢のいい人と悪い人がいる?
と見てしまっていませんか?

それはそれぞれの姿勢の形を見て、思考でジャッジしています。

では、もう一度同じ質問をします。

あなたはそれぞれを見比べてみてどのように感じるでしょうか?

もし先の姿勢のいい人と悪い人がいる以外の答えがでてこないなら、連想ゲームの要領でもう一度見てみましょう。

①の人はどんな人でしょうか? どんな性格でどんな癖がありそうでしょうか? 本当かどうかは置いておいて、自由に発想してみましょう。それでも想像が難しい場合は、①と③を比べてみましょう。どんな性格の違いがありそうでしょうか?

Unfolding Bodyworkでは、見た目や姿勢でジャッジすることはありません。猫背だとか、姿勢が歪んでいるとか、そういったことは生命全体の一部である身体のさらに一部分を見て思考でジャッジしているだけです。それは真にクライアントを見ているわけではない。そこにはクライアントが抱えているなにかしらの問題を解決する答えはありません。思考でジャッジするよりもどのように感じるかを大切にしています。そこでどのように捉えていくのかをお伝えするための練習です。

例えば、①の人を見てみましょう。
お腹に力が入らなさそうな感じがします。そして、人の目をとても気にしていそうです。いろいろと言いたいことはあるけれど、言うのを我慢しているというより諦めていそうな感じがします。声は小さそうで、はっきりものを言わない感じがします。背中も固そうで、呼吸も浅そうです。人からの話はたくさん聞くけど、自分の話はあまりしないかもしれません。

次に②の人を見てみましょう。
この人もお腹に力が入らなさそうな感じがしますが、①の人とは状況は違いそうです。腰が重そうなので、行動的な性格ではなさそうです。また、喉が締まっているようにも見え、言いたいことをすごく我慢している感じがします。フラストレーションが溜まっていそうです。

次に③の人を見てみましょう。
声は大きく、はっきり話をしそうです。自信がありそうに見せていますが、本当は自信がないのかもしれない感じがします。人の見た目を気にしそうで、綺麗なかっこいいものが好きそうな感じがします。行動的で考えるより早く行動するタイプのようにも感じます。

④の人はどうでしょう。
姿勢は理想的に見えるかもしれませんが、性格は真面目そうです。バランスを取るのが得意でルーティンが多そうです。冒険はしないタイプのようにも見えます。

自由に発想するとほかにもいろんな見え方があると思います。これは連想ゲームなので、本当のことはわかりません。でも、なんだか実際にそんな感じがしませんか? 例えば、②の人が「行動的」で、③の人が「行動的ではない」なんてことは、きっとないでしょう。

私たちはすぐに思考に頼ってしまいますが、これまで生きてきたなかで、感覚的にさまざまな情報を蓄積しています。なんとなくそんな感じがする、が結構当たっていたりするものです。

Unfolding Bodyworkでは、この感覚的な捉え方を訓練することで研ぎ澄まして、生命全体を捉えていきます。そうすることで、猫背だと思考でジャッジしていくより、はるかに多くの情報を得ることができるのです。

そして、思考でジャッジしてしまうとそれまでですが、感覚的に捉えていくことでクライアントの人生のストーリーがどんどん具体的に捉えられるようになってきます。そして、セッションのときにどのように身体へのアプローチするべきか?が具体的になってくるのです。

    PAGE TOP