流されない「自分軸」を見つける旅
前回は、情報過多な現代社会で多くの人が「現状把握」の難しさに直面し、自分の居場所や本当の感覚を見失いつつある、というお話をしました。では、この状況から抜け出し、自分らしい未来を計画するために、私たちは何ができるでしょうか?
その答えは、「本当の自分と繋がる」ことにあります。
環境や情報、他者の期待といった外部要因に左右されることなく、「自分が本当に何をしたいのか」。この内なる声に耳を傾けることこそが、揺るぎない自分軸を見つけるための羅針盤となります。
「自分と繋がる」とは、感覚を信頼すること
「自分と繋がる」とは、単に頭で考えることではありません。それは、自分の内側にある本質的な欲求や感情、そして身体が発する微細なサインを理解し、信頼することです。
私たちは幼い頃、五感をフルに使って世界を感じ、直感的に行動していました。しかし、成長するにつれて「こうあるべき」「こうすべき」という思考が優位になり、身体の感覚や心の声は、いつしか無視されがちになります。
例えば、
- 「本当は疲れているのに、まだ頑張れるはずだと思ってしまう」
- 「気が進まない誘いなのに、断りきれず『Yes』と言ってしまう」
- 「なぜか分からないけど、この場所は心地が悪いと感じる」
これらはすべて、頭の思考が身体の感覚を override(上書き)してしまっている状態です。
身体は、あなたの最良のセンサー
あなたの身体は、常に「今ここ」の現状を把握している、最も正確で正直なセンサーです。頭がどんなに否定しようとも、身体は「疲れている」「緊張している」「安心している」といった真実を、感覚として私たちに伝え続けています。
Unfolding Bodyworkが大切にするのは、まさにこの「感覚が優位になる」ことの価値です。
頭でこねくり回した答えではなく、身体が「心地よい」と感じる方を選ぶ。 不安や迷いの中で思考が停止しそうなときでも、身体が示す「進むべき方向」を感じ取る。
優しく身体に触れ、意識を内側に向けることで、私たちは普段、情報や思考の洪水の中で埋もれてしまっている感覚を呼び覚まします。まるで、ずっと忘れていた大切な記憶が蘇るように、身体の奥底に眠っていた声が聞こえてくるのです。それは、あなたが本当に求めていた「新しい行動」への衝動や、忘れかけていた情熱かもしれません。
自分と繋がる旅の始まり
自分と繋がることは、自己理解を深め、揺るぎない自分軸を築くための旅です。この旅は、決して困難なものではありません。ただ、少し立ち止まり、内なる声に耳を傾ける勇気を持つことから始まります。
まずは日常のなかで、意識的に自分の身体の感覚に優しく意識を向けてみてください。温かいお茶を飲むときの、カップの温度。心地よい椅子に座ったときの、お尻の感覚。深く息を吸い込んだときの、胸の広がり。
そして次回は、Unfolding Bodyworkが、どのようにしてこの「自分と繋がる」プロセスを、あなたの身体を通して深くサポートするのかを具体的にご紹介します。あなたの身体が持つ智慧に触れ、真の羅針盤を見つける旅に、ぜひご期待ください。