前回は、心と体を繋ぐ羅針盤である「5つのエレメント」の全体像についてお話しました。
この壮大な旅の第一歩として、今回は最も根源的であり、他のすべてのエレメントを内包する「空（くう）」について、深く掘り下げていきましょう。
「空」は、すべての始まりのスペースであり、すべてがあるという状態
エレメントの「空」とは、シンプルに言えば「スペース（空間）」のことです。
私たちが「空」と聞くと、なにも無い、虚無のようなイメージを抱くかもしれません。しかし、このエレメントの最も重要な役割は、「他のエレメントが存在するための場所」を創造することにあります。
- 臓器が身体の中に存在できるのは、体内に空洞（スペース）があるからです。
- 私たちがUnfolding Bodyworkのセッションをおこなえるのも、セッションという物理的なスペースがあるからです。
- そして、あなたという存在がここにいられるのも、宇宙という壮大な「空」があるからです。
すべての存在は、「空」がなければ存在できません。
また、空は単なる「スペース」であると同時に、「すべてがある」という可能性の状態でもあります。そこには、まだ形になっていない無数の情報やエネルギーが満ちています。
Unfolding Bodyworkと「空」のエレメント
Unfolding Bodyworkのセッションにおいても、私たちが最も大切にするのが「空」のエレメントの概念です。
私たちは、クライアントの身体に、安全で安心できるスペース（空）が広がっていくように、細心の注意を払っています。それは、ただ身体に触れるだけでなく、施術者の身体の位置や、意識の置き場まで、繊細に気を配ることです。
私たちは、クライアントの内なる力が自ら開いていくことを信頼しています。だからこそ、無理な介入はせず、ただそのためのスペースを創り出すことに徹しています。
- 「言いたいことが言えない」と感じ、喉につまり感を感じたことはありませんか？ これは、感情を表現するための「空」が足りていないサインです。また、人前で泣いてはいけないという暗黙のルールも、感情表現の「空」が許されていない状態と言えます。
- 関節の動きの硬さや、身体が動かしにくくなるような症状も、身体の内部にある「空」が足りていないサインと見ることができます。なぜなら、関節という空（スペース）があるからこそ、私たちは動くことができているからです。
- 「考えすぎて動けない」という思考の癖が多い状態も、頭の中のスペースが狭くなっている状態です。
また、「炭酸飲料を飲みたくなる」というのも、空のエレメントが足りず、窮屈感を感じている身体からのメッセージかもしれません。もし窮屈感を感じたら、それは今進んでいる方向が、あなたにとって正しい方向ではないのかもしれない、という身体からの大切なメッセージと捉えることができます。
「空」のエレメントは、チャクラの概念で言うと、第五チャクラ（喉）に対応します。このエレメントに対応する食べ物は青色の食べ物、芸術は音楽や歌、詩などです。これらはすべて、自分自身を表現し、スペースを創り出す行為と繋がっています。
「空」を体感するセッションへ
「空」は、私たちの身体と心に、すべての始まりの可能性を与えてくれるエレメントです。
もし、あなたが今、身体的な不調や、心が窮屈に感じているのなら、それはあなたの中の「空」が、広がることを求めているサインかもしれません。
空が広がることで、自己肯定感がアップしたり、人の目が気にならなくなったり、自己表現ができるようになったり、喉や関節に表現されている症状が改善したりすることがあります。
もしなにかしらの窮屈感を感じているなら、あなたのスペースが安心して広がっていく「空」の体感をしに、ぜひ一度Unfolding Bodyworkのセッションを受けに来てみませんか？
次回は、「風」のエレメントについてについて、さらに深く探求していきましょう。