【活動報告】「学びたい」火に灯されて:ボディワーククラス再開と、触れることの美しい光景

コロナ禍で一旦中止していた「Unfolding Bodywork」のクラスを、半年ほど前に再開しました。学びの場を再び提供できることを大変嬉しく思っています。

クラスの新しい形:少人数制へのこだわり
再開にあたり、以前とはクラスの形を大きく変えました。かつては、一日で何十人もの生徒さんに集まっていただき、ペアワークを通じて多様な身体に触れる経験を積むスタイルでした。もちろん、様々なパターンを経験できる良さはあったのですが、一人ひとりの内側の感覚や、ボディワークで最も根源的な「触れる」ことの大切さに、しっかりと寄り添いきれないもどかしさも感じていたのです。

そこで、今回再開したクラスは、毎月1〜2回の開催、1日2時間の枠で、なによりも少人数制にこだわっています。「Unfolding Bodywork」を通じて、身体と深く対話し、ご自身の内側にある感覚を引き出すための、根底の大事な部分を丁寧に、参加者一人ひとりと向き合いながら伝えていきたいと考えているからです。

届けられた熱意、灯された「伝えたい」火
実は、私自身、クラスをすぐに再開するつもりはありませんでした。しかし、私のボディワークセッションを受けてくださったある方が、1年もの間、「どうしてもUnfolding Bodyworkを学びたい」という熱い想いを継続的に伝えてくださったのです。私は自分の心の声に素直に従いたいタイプなので、正直、すぐにはその想いに応えられず、半年ほどその話を横に置かせていただいていました。

それでも、会うたびに変わらぬ真剣な眼差しで「学びたい」という純粋な情熱を伝えてくださるその姿に、私の心にも再び「伝えたい」という火が灯りました。「この方のこの熱意に応えたい」。その一心で、クラスの再開を決意しました。

育まれる「気づき」:実践から生まれる真の学び
新しい少人数制のクラスは、以前に比べるとゆっくりした進行かもしれません。でも、その分、生徒さんがご自身のペースでじっくりと向き合い、クラスでの学びを持ち帰って「宿題」として実践し、その体験から自分自身の力で気づきや学びを得ている様子を見ていると、このスタイルにも確かな手応えを感じています。結局のところ、クラスで私がお手伝いできるのは、学びの「きっかけ」や「種」をお渡しすること。それをどのように育み、ご自身の成長に繋げていくかは、受け取った方の「学びたい」という気持ちと、日々の実践にかかっているのだと改めて感じています。

人が人に触れる、その美しい光景
そして、久々に人にボディワークを「教える」立場に戻り、改めて深く心に響いている光景があります。それは、「人が人に触れている姿は、なんて美しいんだろう」ということです。知識や技術だけでなく、相手の心身にそっと寄り添い、心を込めて触れるその手、その姿には、愛情が溢れ、確かな強さをも感じる尊さがあります。私にとって、それは最もピュアな「アート」であり、いつか人が人に触れている、その美しい瞬間を捉えた写真だけの写真集を作りたいと本気で思うほどです。

「価値」の循環、そして未来へ
このクラスを通じて、そして私たちのボディワークセッションを通じて、ボディワークが提供する「価値」について改めて考えさせられることがあります。私たちはセッションにもクラスにも料金を設定していますが、時折、「この金額では安すぎる」と、設定金額以上の金額を余分に支払ってくださる方々がいらっしゃいます。決して安価な設定ではないと思っていますが、それでも「金額以上の価値を受け取った」と感じてくださったこと、そのお気持ち、そして私たちの活動に寄せてくださる応援の気持ちが本当に有難く、そして「伝わっているんだ」という深い喜びを感じます。

私のボディワークが、生徒さんたちの手を通じて、あるいはセッションを受けてくださった方の内側で、どのように活かされていくのかは、それぞれの方次第です。しかし、このUnfolding Bodyworkが、一人ひとりがご自身の心身と向き合い、「じぶんらしく」輝いていくための一助となり、受け取った方の世界を、そしてその方が関わる社会を、よりよい未来へと繋げていくと、私は信じています。
このクラス再開という機会を与えてくださった、熱意ある生徒さんはじめ、これまでUnfolding Bodyworkを支え、広げてくださった全ての皆様に、心より感謝申し上げます。

クラスはまだまだ続きますが、生徒さんがどのように変容していくのか、私自身もとても楽しみにしています。

Unfolding Bodyworkのクラスにご興味はありませんか? 詳細や次回の開催日程について、ぜひお問い合わせください。

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